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クイーン・メリー2とは|世界で唯一の“オーシャンライナー”を、写真とデータで紹介

はるか

クイーン・メリー2は、英国の船会社キュナード・ラインの旗艦です。2004年に就航し、船籍は英国領バミューダ。キュナードは、この船を「現在も運航している唯一の真のオーシャンライナー」と呼んでいます。オーシャンライナーとは、海を渡る定期航路のために造られた船のことで、波の荒い大西洋を横断するための頑丈な船体が特徴です。

日本船の飛鳥IIや飛鳥IIIと比べると、大きさも性格もまったく違います。この記事では、公式の情報をもとに、クイーン・メリー2の基本データと船内の様子を紹介します。

クイーン・メリー2の外観
ノルウェー・フロムに停泊するクイーン・メリー2 Photo: Markus Trienke, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

基本データ

運航会社キュナード・ライン(英国)
総トン数約151,400トン
全長 / 最大幅345m / 39.9m
喫水9.7m
速力28ノット(巡航)
乗客数2,691名
乗組員1,173名
レストラン / バー・ラウンジ10施設 / 13施設
船籍英国領バミューダ
就航 / 改装2004年 / 2016年

全長345mは、飛鳥IIの241mより100m以上長く、乗客数は2,691名と3倍以上です。一方で、乗客1人に対する乗組員の人数は、飛鳥IIより少なめです。大きな船ならではの設備の豊富さと、ゆったりした日本船のおもてなしは、方向性が違うと言えます。

客室のタイプ

客室は、大きく3つの系統に分かれています。もっとも手頃な「ブリタニア」には、内側、海側、バルコニーの3種類があります。その上に「プリンセス・グリル」、最上級に「クイーンズ・グリル」があり、クイーンズ・グリルにはデュープレックス、ロイヤルスイート、ペントハウス、クイーンズ・スイートなどが含まれます。

全室海側の飛鳥IIと違い、内側の客室があるのも特徴です。内側の客室にも、デスクと居間のスペースが用意されています。料金は日程、時期、客室によって大きく変わるため、ここには載せていません。日本の旅行会社や、キュナードの公式サイトで確認してください。

クイーン・メリー2の客室
客室(ステートルーム) Photo: David Jones, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

船内の様子

クイーン・メリー2のグランドロビー
グランドロビー Photo: BRFR, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

船の中心にあるのが「グランド・ロビー」で、吹き抜けの階段が目を引きます。ここから、レストランやショップ、ラウンジに向かう動線ができています。

クイーン・メリー2のロイヤルコートシアター
ロイヤルコートシアター Photo: David Jones, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

船内の劇場「ロイヤル・コート・シアター」では、ショーが開かれます。ほかにも、洋上で唯一のローラン・ペリエ・シャンパン・バー、ゴルフシミュレーターを備えた「ザ・フェアウェイズ」、スチームルームとタラソセラピーのプールがある「マレール ウェルネス&ビューティー・スパ」、広いライブラリーなどがあります。

めずらしい設備として、愛犬や愛猫を連れて乗れる犬舎(ケンネル)もあります。大西洋横断のクルーズでは、ペットを預けて一緒に船旅ができるよう、専用のデッキまで用意されています。

大西洋横断という航路

クイーン・メリー2は、定期的に大西洋を横断してニューヨークへ向かい、ほかの時期には世界各地を周遊します。数日間、陸の見えない海を進む大西洋横断は、この船ならではの旅のかたちです。船の大きさや頑丈な造りは、そのためのものです。

数字で比べるクイーン・メリー2

飛鳥IIと並べると、規模の違いがよく分かります。全長は345mと241mで約1.4倍、総トン数は約151,400と50,444で約3倍、乗客定員は2,691名と872名で約3.1倍です。

乗組員1名あたりの乗客数で見ると、クイーン・メリー2は約2.3名(2,691名・1,173名から計算)。飛鳥IIの約1.8名と比べると、1人の乗組員が受け持つ乗客はやや多い計算になります。一方で、総トン数を定員で割った1人あたりの大きさは約56総トンで、飛鳥IIの約58総トンとほぼ同じです。大きな船ですが、乗る人数も多いので、1人あたりの余裕は飛鳥IIと近い、ということです。

こんな人に向いている

英国流の、クラシックな豪華客船の雰囲気を味わいたい人。大型船ならではの、劇場やスパ、多くのレストランやバーを楽しみたい人。大西洋横断のような、海そのものを旅したい人に向いています。船内のサービスは英語が基本です。日本語での対応の範囲は、申し込むときに旅行会社へ確認してください。

写真クレジット

・Cruise ship Queen Mary 2 in Flåm, Norway: Markus Trienke, CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

・QM2 Grand Lobby: BRFR, CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

・Royal Court Theatre / Stateroom on the Queen Mary 2: David Jones, CC BY 2.0(Wikimedia Commons)

船舶データ・施設の出典:キュナード公式サイト(日本語)、クルーズバケーション(デッキプラン)。2026年11月確認。最新の内容は公式サイトでご確認ください。

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